なぜトイレの踏み台に高さ調整が必要なの?
子どものトイトレや高齢者の使いやすさを考えると
トイレの踏み台は、実は大人よりも子どもや高齢者のために特に重要なアイテムです。小さなお子さまがトイレトレーニングを始める頃、足が床につかない状態だと不安定で怖がってしまったり、うまく力が入らずに失敗してしまうこともあります。
また、高齢者にとっても、少しの段差が体勢の安定に大きく関わります。特に足腰に不安がある方には、踏ん張りが効く高さの踏み台が安心感と快適さを与えてくれます。
誰にとっても、「自分に合った高さ」は大切。だからこそ、踏み台の高さを調整できると、ご家庭の誰もが安全に、快適にトイレを使えるようになるんですね。
高すぎたり低すぎたりしないことが安全につながる
踏み台の高さが合っていないと、思わぬ危険が潜んでいます。高すぎるとバランスを崩しやすく転倒のリスクが上がり、低すぎると足がしっかり踏ん張れず姿勢が悪くなる原因にも。
子どもにとっては「座ったときに足の裏がぴったりつく高さ」、大人の場合は「かかとを軽く浮かせた排泄姿勢」が理想とされる高さです。
このように、使用する人によって理想の高さが異なるからこそ、調整可能な踏み台があると本当に便利。家族構成やライフステージに合わせて、柔軟に対応できるのが手作りの大きな魅力です。
家庭にぴったりサイズを作るメリット
市販の踏み台では「ちょっと大きすぎる」「うちのトイレのスペースに合わない」という声も多く聞きます。そんな時におすすめなのが、家庭のトイレ環境に合わせて作るオリジナルの踏み台です。
手作りなら、トイレの便座の高さや間取りにぴったり合わせて調整ができるだけでなく、使う人に合わせたサイズ感で安心感もアップします。
また、素材やカラーも自分好みに選べるので、インテリアとしても統一感が出せるのが嬉しいポイント。使いやすさとデザイン性、どちらも妥協せずに実現できるのが、DIYの最大のメリットです。
手作りならでは!牛乳パック&段ボールDIYステップ
必要な材料と道具(安全・衛生に配慮)
手作りのトイレ踏み台には、家庭にあるもので簡単に作れる材料がたくさんあります。代表的なものは以下の通りです:
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牛乳パック(しっかり洗って乾燥させたもの)
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段ボール(丈夫な二重構造がおすすめ)
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新聞紙や古タオル(詰め物用)
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ビニールテープや布ガムテープ(補強用)
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カッター、はさみ、定規、マジックペンなど
牛乳パックや段ボールは、リサイクル品を活用できるためとってもエコで経済的。さらに、表面に防水シートや滑り止めシールを貼っておけば、安全性もぐんとアップします。
清潔に保つためには、カバー用に撥水性の布やラップフィルムでコーティングしておくと安心です。見た目も可愛くなるので、お子さんのテンションもアップしますよ。
牛乳パックで作る高さ調整型踏み台の作り方
牛乳パックを使った踏み台は、小さなお子さまにぴったりなサイズ感で、重ね方によって高さの調整がしやすいのが特徴です。
作り方の手順:
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空の牛乳パックを洗ってしっかり乾燥させる(12〜16本が目安)
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各パックに新聞紙やくるくる巻いた段ボールなどを詰め、しっかり強度を出す
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好みの高さになるようにパックを縦横に並べて接着(ガムテープなどでしっかり固定)
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表面にクッション性のある布や滑り止めマットを貼る
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最後に装飾やネームプレートを貼って完成!
この方法なら、踏み台が不要になった後も分解してリサイクルできるため、処分にも困りません。軽いので掃除の時にも動かしやすく、とても便利ですよ。
段ボールで丈夫&軽量な踏み台を作る方法
段ボールで作る踏み台は、強度と軽さのバランスが良く、大人も使えるしっかりとした構造に仕上がります。
ポイント:
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2重〜3重構造の段ボールを使い、外側も内側も補強する
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中に詰めるのは蛇腹折りにした段ボールや丸めた新聞紙
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表面を布テープなどで覆い、仕上げに撥水シートや滑り止めマットを貼る
この方法なら、高さを自由に設定しやすく、足場の安定感もしっかり確保できます。お子さまだけでなく、大人や介護が必要なご家族にも使える仕様になります。
デザイン面も工夫次第で、おしゃれな北欧風やナチュラルスタイルに仕上げることもできますよ。
自在に調整ができる!高さアレンジのアイデア
スタッキング式で段階的に高さを変えられる設計
DIYならではの工夫としておすすめなのが、「スタッキング式」踏み台。これは、複数のブロック状のユニットを重ねることで、使用者に合わせて高さを調整できる仕組みです。
たとえば、牛乳パックを2段・3段と重ねて構成したユニットを作っておけば、子ども用には3段、大人用には2段というように、誰が使うかによって自由に調整できます。
この方法の良いところは、1つの踏み台で家族全員が使えること。毎回高さを変える必要がある場合も、持ち上げて重ねるだけなので手軽です。
安全のためには、滑り止めを底面につけたり、連結部分を固定できる構造にしておくことも忘れずに。ズレ防止対策をしておけば、安心して使えますよ。
プラスチック箱や木材で補強する方法
もっと耐久性の高い踏み台を作りたい方には、プラスチック収納箱や木材をベースに使った踏み台がおすすめです。
たとえば、100均やホームセンターで売られているコンテナボックスや木製の板を使えば、ぐらつきがなく安定感のある踏み台が完成します。
高さ調節には、
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底に滑りにくい素材を重ねる
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座面部分をクッション材やタイルでかさ増しする
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ブロック足の位置を変更して高さを調節する
など、工夫の幅も広がります。
木製の場合は、角を丸めておく・ニスで撥水加工をする・固定用のストッパーをつけるなどの対策も大切。安全性を確保しつつ、長く使える踏み台に仕上がります。
滑り止めや角の丸み加工など、安全対策も忘れずに
どんな材料で作る場合も、安全対策は最優先事項です。特にトイレは水気がある場所なので、踏み台が滑ってしまうと大きな事故につながります。
以下のような安全ポイントを押さえておくと安心です:
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踏み台の底に滑り止めシートやゴムパッドを貼る
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角はやすりやテープで丸く仕上げる
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表面には撥水性と汚れに強い素材を使用する
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子どもが使う場合は、倒れにくい幅広設計にする
また、必要に応じて手すり付きや補助バー付きのタイプに改良することもできます。安全で安心して使えることが、DIY踏み台の成功のカギです。
手作りが難しいときは?市販品での調整術
折りたたみ式踏み台の選び方と注意点
「DIYはちょっと難しいかも…」という方には、市販の踏み台をうまく活用する方法もあります。特に折りたたみ式タイプは、収納に便利で人気があります。
選ぶ際のポイントは、
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高さ調整が可能なタイプかどうか
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安定感があり、滑り止めがしっかりついているか
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床面を傷つけない柔らかい素材かどうか
また、トイレの広さに応じて幅や奥行きも確認しておくと失敗しにくいです。軽量タイプなら移動も楽で、掃除のときにも便利ですよ。
子ども向け踏み台付き補助便座との併用方法
小さなお子さまのトイレトレーニング中は、踏み台一体型の補助便座もおすすめです。踏み台と便座が一体になっていることで、より安定感が増し、トイトレに自信がない子どもにも安心感を与えられます。
メリットとしては、
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トイレにひとりで乗り降りしやすい
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コンパクトに収納できる設計が多い
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滑り止めやガード付きで安全性が高い
手作りでは難しいギミックも、市販品ならしっかり対応してくれるので、トイトレ中のご家庭には特に人気のアイテムです。
収納場所や見た目を意識した選び方ガイド
踏み台は毎日使うものだからこそ、インテリア性や収納性も大切な選び方のポイントです。
市販品でも、
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木目調や北欧風などおしゃれなデザイン
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コンパクトに折りたためる設計
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使わない時は壁に立てかけておける形状
といった製品がたくさんあります。手作りと違って加工の手間は不要ですが、購入前にトイレのサイズや使う人の身長に合っているかをよく確認するようにしましょう。
まとめ:手軽&安心な踏み台ライフを応援します
トイレ用踏み台は、家族みんなが安全で快適に使える環境づくりの第一歩です。特に小さなお子さまや高齢のご家族にとっては、正しい高さの踏み台が安心感をもたらし、トイレの習慣をスムーズにしてくれます。
市販品を使うのも便利ですが、今回ご紹介したように、牛乳パックや段ボールなど身近な素材で手作りする方法も実はとっても簡単。お金をかけずに自分の家に合ったサイズで作ることで、満足度の高いトイレ空間が完成します。
さらに、高さ調節が自由にできるスタッキング設計や、安全対策を取り入れたDIYなら、家族構成の変化にも柔軟に対応可能です。
無理なく・安全に・楽しく。手作りでも市販でも、あなたのご家庭にぴったりな踏み台スタイルを見つけて、毎日のトイレ時間をより快適に過ごしてくださいね。